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名前をつけてやる~観葉植物のお名前~

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皆さんは『トルコキキョウ』というお花をご存知でしょうか?🌹
 
 
お花屋さんでは結構ポピュラーなお花なので知っている方も多いかも知れません。
釣鐘型の愛らしい姿や、八重咲き品種のヒラヒラとした花びらが非常にキュート。
しかも安価で花色も多いので、冠婚葬祭用の花束やフラワースタンドに引っ張りだこなお花なんですが……
 
 
 
 実はこのお花、【トルコ】も【キキョウ】も全く関係ありません。
 
 
 
そもそもトルコキキョウ(別名ユーストマ)の原産地は北米からメキシコの乾燥地帯。種族もリンドウ目リンドウ科で、東アジア原産キク目キキョウ科のキキョウとは、ヒトとサルどころか、ヒトとネコほども離れた種族なのです。
  
では何故『トルコキキョウ』なんて名前になったのかというと……確かな由来は分からないそうです。
一説にはキュッとすぼまったつぼみが、イスラム教徒が頭に巻くターバンに似ているから【トルコ】が付くだとか、一重咲きの品種の花姿がキキョウに似ているだとか、色々あるようです。
 
 
 
色んな植物を知っていくと、こういった植物の不思議な命名エピソードに触れる機会が時々あります。
 
今日はそんな、植物の名前にまつわるエピソードをお話してみようと思います。
 
 
 
《フィカスと原産地》
 
フィカス(Ficus)=イチジク属は、昔から愛されている「ゴムノキ(フィカス・エラスティカ)」をはじめ、様々な種類が観葉植物として出回っている一大グループです。🌿
 
フィカス属の人気者と言えば『ガジュマル』ですが、そちらの名前の由来は、以前私が書いた記事に載っていますので、そちらに任せまして……
 
 
 
もう一人!フィカス類の人気者と言えば『ベンガレンシス
 
ベンガレンシス C  H205×W90 10号  27,000円
 
当店でも一番人気と言っても過言ではないフィカス属の優等生ですが、【ベンガレンシス】と聞いて何かピンと来ないでしょうか?
そう名前の由来は【ベンガル】。インドの【ベンガル地方】から来ているんですね。
厳密にベンガル地方原産と言うより、ざっくり東南アジア原産とされていますが、名前から原産地がイメージしやすいので、育て方も考えやすいですね!
 
なるほどつまり『フランスゴム』はフランス原産。『フィカス・アムステルダムキング』はオランダ原産か~オシャレだな~……
 
 フランスゴム C H175×W65 10号    フィカス・アムステルダムキング C H240×W125 10号
        25,000円                   32,000円
 
 
 
なんて単純じゃない事は冒頭の『トルコキキョウ』のお話で分かって頂けているはず。
  
実際のところ『フランスゴム』の原産地はオーストラリア東部
『フィカス・アムステルダムキング』は園芸品種ですが、元となった『ショウナンゴムノキ』はシンガポール原産です。
 
 
前者『フランスゴム』はフランスの植物学者がこの樹を発見したことから、『フランスゴム』として知られるようになりました。
一方『フィカス・アムステルダムキング』は、『ショウナンゴムノキ』がオランダで品種改良された結果この名前になったと言われています。
 
さらにややこしい話ですが、『フィカス・アムステルダムキング』の元になった『ショウナンゴムノキ』の【ショウナン】は漢字で書くと【昭南】という字を書きまして、これはシンガポールの古い日本語名なんですね。
 
しかしその呼び名を使わなくなった現代では、【ショウナン】と言えば【湘南】の事。🏄‍♂️
そのせいでシンガポール周辺の原産なのに『湘南ゴムノキ・アムステルダムキング』という頓珍漢な名前で売り出されることもある哀れなフィカスだったりします。笑
 
 
 
 
《ドラセナは雌ドラゴン》
 
スマートで種類の多い葉が魅力の『ドラセナ』。
環境への適応力の高さやかかる手間の少なさ、真上にしか伸びず場所もとらないその性質から、当店でもコンスタントに売れ続ける付き合いやすいヤツ。それがドラセナです。
 
ドラセナ・ドラド A H150×W50 10号    コンシンネ・マジェンタ H195×W110 10号
       23,000円                   25,000円
 
この子ももしかしたら名前でピンと来る方が多いかも知れません。
そう、もう上に書いちゃってますが、語源は【ドラゴン🐲】。厳密にはラテン語で「メスのドラゴン」を意味する【ドラカイナ】から来ているそうです。
 
では何故ドラゴンが出てくるのかと言うと、ドラセナの仲間に『ドラセナ・ドラコ』別名【竜血樹】という樹がいるからなんです。
ドラセナ・ドラコ 1 H95×W75 8号 18,000円
 
 
竜血樹】は樹液が血のように赤く、ルビーのように輝くその樹脂はアクセサリーとしても薬としても珍重され、いつしか【ドラゴンズ・ブラッド】という、何だか新しいスマホRPGみたいな名前で呼ばれるようになりました。
そこからやがて似たような植物達をまとめて『ドラセナ』と呼ぶようになったらしいのです。
 
そう言われて見てみれば、ツンツンとした葉やゴツゴツとした樹皮も、何だか竜に見えてくるような…?
 
 
似たようなところで、葉が竜の舌のようだという事で名づけられた【竜舌蘭】がありますが、こちらの学名は『アガベ』。ギリシャ神話の女性神【アガウエ】から取られています。
アガベ・ジェイズブレイティ H45×W40 7号 35,000円
 
アガウエはギリシャ神話の天空神にして神々の王・ゼウスの奥さんであるセメレーの妹だそうで、カッコいい植物にはやはりカッコいい名前がつけられるんですね。
 
 
 
≪オリーブじゃないオリーブ≫
 
オリーブと言えば、油分を多く含んだ実の利用はもちろん、マットですっきりとした見た目がオシャレな姿が大人気な庭木の代表格。
 

 オリーブ・ルッカ D H230×W125 10号 38,000円

そして【オリーブ】の名がつく植物は他にもあって、爽やかな見た目でファンの多い『アマゾンオリーブ』や、知名度は低めですが美しいシルバーリーフと甘酸っぱい実が特徴的な『ロシアンオリーブ』があります。
  アマゾンオリーブ 4 H180×W125 8号     ロシアンオリーブ※2/13現在在庫なし
        16,000円
 
しかし、やはり彼らも全く別の植物で
 オリーブ…地中海沿岸原産。モクセイ科
 アマゾンオリーブ…東南アジア原産。フトモモ科
 ロシアンオリーブ…中央~東アジア原産。グミ科
と全く親戚関係の無い植物たちなのです。
 
アマゾンオリーブ』は熱帯に生えていてオリーブに似た実を付ける事から、ロシアンオリーブ』は葉の形がオリーブに似ているからこの名前が付けられたそうです。
 
当店でもこれらの商品を見て「オリーブの仲間なんだ~」と仰るお客さまが多いのですが、実は全然違う植物なんですね。
 
 
 
《見た目で名づけられたトックリ○○》
 
植物の中にはその特徴的な見た目から名づけられた子達がいます。
その典型例が【トックリ○○】と名づけられた子達、『トックリラン』『トックリヤシ』『トックリキワタ』です。
  トックリラン(ノリナ・ポニーテール) 1        トックリヤシ※2/13現在在庫なし
    H140×W70 8号 18,000円
 
これらの植物の共通点は「株元がぷっくりと丸く膨らむこと🍶
故に分類上も原産地もバラバラで
 
 トックリラン…メキシコ原産。キジカクシ科(ドラセナやスズラン、オモトと同じ科)
 トックリヤシ…マスカリン諸島(マダガスカルの東側に浮かぶ島々)原産。ヤシ科
 トックリキワタ…南米原産。パンヤ科(パキラやドリアンと同じ科)
 
と、それぞれの繋がりは一切ありません。
 
似たような由来で「ブラキキトン」、別名【ボトルツリー】がありますが、こちらはワインボトルに似た膨らみ方なのでこう呼ばれています。
 
  ブラキキトン・ルペストリス(ボトルツリー) B
     H235×W80 10号 28,000円
 
 
 
《ランじゃない奴らばっかりのラン》
 
観葉植物を見ていると【ラン】と付く植物が多い事に気がつきます。
比較的メジャーなところだと
 
・胡蝶蘭
・君子蘭
・松葉蘭
・竜舌蘭
・葉蘭
・ノシラン
・オリヅルラン
・トックリラン
・コウモリラン
 
がありますが、それぞれ種族を見ていくと
 
 
・胡蝶蘭…ラン科
・君子蘭…ヒガンバナ科
・松葉蘭…マツバラン科
・竜舌蘭…キジカクシ科
・葉蘭…キジカクシ
・ノシラン…キジカクシ科
・オリヅルラン…キジカクシ科
・トックリラン…キジカクシ科
・コウモリラン…ウラボシ科
 
とバラけていることがわかります。
どうしてこんな事になっているのかというと、それには日本特有の事情が絡んでいます。
 
その昔、江戸時代の日本は世界的にも珍しい園芸大国でした。
貴族による研究が目的として発展した西洋と違い、支配層から平民まで、様々な立場・階級の人たちが一緒になって植物を楽しんだのが当時の日本。
彼らは遺伝学の父・メンデルが遺伝について纏めた、遺伝学における相対性理論、「メンデルの法則」を発表する遥か昔から、植物の遺伝についての法則を経験則で掴み、様々な品種改良を続けていたそうです。
 
そんな日本では外国から渡来した珍しい植物達を十把一絡げで【】と呼んでおり、そのせいで実際のランとは全く関係の無い植物にまで【ラン】と付くようになったそうなのです。
 
 
植物学が確立された現代からするとややこしいお話ではありますが、こんなところからも歴史や風俗について学べるなんて、ロマンを感じずにはいられません。
コウモリラン・ネザーランド H55×W65 5号  7,000円
 
 
 
≪メイド・イン・ジャパン≫
 
最後に、日本で名づけられた植物をご紹介しましょう。
当店でも人気の高いパキラの斑入り品種『パキラ・ミルキーウェイ』は、鹿児島県指宿市の有限会社タイチさんが名づけた品種改良種です。
真っ白な斑がまだらに入るオシャレな品種で、繊細そうな見た目ながら丈夫さは通常のパキラ同様、強健そのもの!
 
パキラ・ミルキーウェイ D H190×W100 10号 35,000円
 
 
別な農家さんの命名ですが、沖縄県国頭郡恩納村にある「ナビービーチ」から名付けられた『ドラセナ・ナビー』など国産の品種にも様々な名前が付いています。
 
その名前の由来を想像するだけでも楽しくなってしまいますね。
 
 
 
 
いかがだったでしょうか?
 
植物の名前は覚えにくいものも多く、前述の通りややこしい命名が多いものも多いのですが、いざ興味を持って調べてみると、意外な事実に思わず膝を打ってしまいますね。
 
そういう些細な事から植物への興味や愛着が湧いてくる事もありますので、お気に入りの植物を見つけたら、その由来を調べてみるのもいいかも知れません。
 
 
個人的には、先日入荷した『ヒベルベルギア‘ダースベイダー’』がお気に入りです。
 
 
I’m your father!!
 
Noooooooooooooo!!!!!😱
 
 
 
 
Ys
 
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