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『育てやすい』の罠

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『育てやすい植物ってどれですか?』

 

 

 

我々園芸店員が日に一度はお客様に聞かれるこの質問。
もちろん植物によって育てやすさは違いますし、せっかく購入する観葉植物を枯らしたくない!というお客様のお気持ちはよく分かります。そして植物の事をそんな風に大事に思っていただける事は、我々スタッフにとっても嬉しい事です。

 

しかしながら同時に

「育てやすいって言われた植物を枯らしてしまって……😅
「わたし、サボテンも枯らしちゃう女なんです……😭

 

といったお声もずいぶん聞こえてくるのが実情です。

 

ではそもそも“育てやすい”とは何なのでしょうか?

 

今回は我々スタッフが、何をもって「育てやすいですよ」と言っているのか
育てやすいはずの植物を枯らしてしまう原因は何なのか、お話してみようと思います。

 

 

🌿植物を育てるということ

まず前提としてお話しておきたいのが、【植物は人間の都合に合わせてくれない】という事です。
言葉にしてしまえば当たり前のことなのですが、意外と観葉植物を育て始めた方が忘れがちなポイントなのです。例えば…

「お水やりを忘れないように毎週○曜日は水やりの日にしています」

お水は植物にとって無くてはならないものですから、忘れないようにしてくださるのはとても大事なことです。
しかしあげる水の頻度は植物の種類や置き場所の環境・季節によって大きく変化します。このやり方ですと一番欲しい時に足りなくなってしまったり、特に必要ない時期に多すぎたりしてしまいます。

「お部屋のインテリア的には、どうしてもここに○○○な感じの木を置きたい」

観葉植物を置くだけでお部屋の雰囲気はガラリと変わります。我々スタッフとしても、こだわりの強いお客様への接客は楽しく、とても良い刺激をもらっています。
しかし、一口に観葉植物といっても、原産地では燦々と日を浴びて育つ子もいれば、蒸し暑いジャングルの中、木漏れ日を浴びて育っていく植物もいます。
お客様にとってベストな置き場所が、その植物にとってはワーストになるという事もままありえるのです。

つまり観葉植物を上手に育てるうえで大切なのは、その植物が

・どこから来て
・どんな性質を持っていて
・何が好きで、何が嫌いか

を正しく理解しておく事なのです!!

なんて、こんな事をいってしまうと
「なんだ観葉植物って難しいし、めんどくさいな……」
と購入をためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ですが今しばらくお付き合いください。

 

 

 

🌿「育てやすい」の条件

次に我々スタッフが何をもって「育てやすいですよ」と言っているか、についてお話させてください。
我々が育てやすいと判断する条件は大きく3つあります。

1. 環境への適応力
観葉植物として出回っている植物の多くは、東南アジアや南米のジャングル、アフリカ・アメリカ大陸の乾燥地帯出身の植物です。
そのため種類によってどんな環境が最適か、というのは十人十色千差万別様々です。

ですが、中には「基本的に明るい環境を好むけど耐陰性が強い(日陰でも大丈夫)」という植物も少なからず存在します。
代表的なのは、いわゆる“ゴムの木”と呼ばれる【フィカス・エラスティカ】を代表とするフィカスの仲間たち。
当店でも人気の【ベンガレンシス】【アルテシマ】【ウンベラータ】などは、明るい窓辺から蛍光灯だけのお部屋まで、比較的どこにでも置いておける観葉植物の代表格です。

  【ベンガレンシス】     【アルテシマ】      【ウンベラータ】

 

2. 水やり・剪定といったお世話の少なさ
育てやすいというと、真っ先にこれをイメージされる方も多いかもしれません。
観葉植物はインテリアとして人気ですが、まぎれもなく生き物です。
人間が必ず何かしらの世話をしてやらなければ、すぐに枯れて死んでしまったり見栄えが悪くなってしまいます。

しかしながら、中にはそんな手間暇があまりかからない、付き合いやすい子も確かに存在するのです。

こういう時に真っ先に名前が挙がるのが【サボテン】や【サンスベリア】といったいわゆる“多肉植物”の仲間達。
彼らの出身の多くは砂漠のような乾燥地帯で、その身に水を貯える性質故に、人間が水をあげる頻度は熱帯出身の植物に比べて格段に少ないのです。
さらに、この手の植物は成長も緩やかな植物が多いため、小まめに剪定や植え替えをする必要が無い種類が多いのも特徴的です。

 【鬼面角・ヌーダム(柱サボテン)】    【サンスベリア・ローレンチー】

 

3. 生命力の強さ
今日の更新担当Ysが先月更新した記事
「エバーフレッシュ~七転び八起きの栽培日記~」
http://www.green-interior.jp/blog/2019/12/19/645
はお読みいただけたでしょうか?

この記事内で紹介した通り、私はこのエバーフレッシュを何度も何度も枯らしかけましたが、この子はその度に復活してきてくれました。
植物というやつはなかなか繊細なもので、大きくするのは時間がかかるくせに枯れる時はあっという間です。しかし中には、すわ死んだかと思わせておいてド根性で再生してくるタフな植物も多くいます。

常にベストの状態でお世話をし続ける事は非常に難しい事ですが、人間側のうっかりミスにも耐えてくれる強い植物は、お客様のご自宅を長く長く彩ってくれます。

      【エバーフレッシュ】

 

 

🌿長所と短所は表裏一体
こんな風に書いてしまうと面接のアドバイスみたいですね。
しかしこれは就活生だけでなく、植物にも当てはまります。

例えば【ウンベラータ】や前述の【エバーフレッシュ】は芽吹く力が強く成長が早いため、一旦枯れかけてもその後の対処さえ間違えなければ早い段階で復活し、元の姿に戻ってくれます。
しかしその反面、剪定もせずに放って置くと伸び過ぎて居住スペースを圧迫したり、葉が生い茂り過ぎてモサモサとした野暮ったい見た目になりがちです。

では成長の遅い植物の方がいいのかと言えば、一概にそうとは言い切れません。
成長が遅いという事は裏を返せば復活も遅く、一度大量に葉を落としてしまうと元の姿に戻るのには大分時間を要します。

手間暇の少なさを優先するあまり、植物が出すサインを見落として取り返しのつかないダメージを負ってしまうというのは、割とよく聞くお話。

かく言う私自身、あまりにも手間がかからない植物相手だと
どうせ放っといても大丈夫っしょ♪
と舐めてかかったがために、気が付いたらもうどうしようもないくらいに弱らせてしまうという経験を、それはもう嫌というほど味わってきているからこそ、余計にそう感じるのですが……

 

 

 

🌿じゃあ結局何が「育てやすい」のか
さて、ここまでつらつらとああでもないこうでもないと書かせて頂きましたが、結局何がベストなのか。それは……

 

 

 

最終的にはお客様次第です!!!!!💪

 

 

 

などと断言してしまえば、売上激減、店長・社長果ては会長から猛烈なお説教された挙句、市中引き回しの上打ち首獄門もやむかたないレベルの暴言になってしまいます。😱

しかしながら、究極的には上記の発言に偽りはありません。

結局植物を育てるうえで大事なのは
・置き場所の環境
・水やりの頻度
・人間側の都合(置き場所や手間をかけられる程度)
ですから、それらを軽視してただ「育てやすい」という言葉だけで植物を選んでしまえば、どんなに強健で育てやすい植物もあっという間に枯れてしまうのです。

 

 

 

🌿オススメの育てやすい観葉植物
では最後に、私Ysが個人的にお勧めする育てやすい植物をいくつかオススメさせて頂こうと思います。
評価基準は前述の通りですので、迷ったらとりあえず以下の植物から検討してみてください。

ベンガレンシス

【ベンガレンシス C H205×W90 10号 27,000円】

当店でも1.2を争う人気のあるフィカス系代表品種。
マットで濃緑な葉っぱと白っぽい幹は、どんな部屋にもそれとなく馴染んでくれる、まさに観葉植物界の優等生。
流通量の多さから、様々な樹形を選べるのも嬉しいところ。

明るい部屋から暗めの部屋まで置ける環境適応能力はもちろん、水やりの頻度も少なく比較的のんびりとした成長速度なので、育てやすさも抜群です。

日頃の霧吹きさえサボらなければ、綺麗な状態をずっと維持できます。
近縁種の【アルテシマ】やフィカス系No.1の知名度を誇る【ガジュマル】やハート形の葉が可愛い【ウンベラータ】など、フィカス系は全般的に育てやすい子が多いです。

 

パキラ

【パキラ D H160×W85 10号 20,000円】 【 パキラ・ミルキーウェイ B H175×W90 10号 32,000円】


こちらも定番中の定番。プレゼント等で迷ったらとりあえずコレ!と言ってしまえるほどの定番人気品種。

この子も明るいところから暗めのところまで置ける性質を持ち、季節・環境によっては水やりも月一で十分と、育てやすさでは頭一つ抜けています。

成長が早く、小さめの鉢でも高さが出やすい植物なので、たまには大胆に剪定してしまいましょう。

 

【サンスベリア】

左【サンスベリア・ローレンチー H160×W85 10号 20,000円】

右【サンスベリア・ゼラニカ H160×W85 10号 20,000円】


“ほったらかしの植物”なんて言われるほどに手間のかからない事で有名な多肉植物。
水やりもほぼ月1.2回程度で、涼しい部屋に置いておくなら、冬期(概ね12~3月)は完全に断水でオッケー。

無機質でスラリとした立ち姿や、観葉植物の中で最も空気清浄効果がある(※NASA調べ)というハイスペックなイケメン。

暗めのところに置いてしまうと葉が柔らかくだらしない姿になってしまうので、とにかく明るいところに置きましょう。置き場さえ良ければカッコいい姿が維持できます。

非常に多くの品種がある種族なので、選ぶ楽しみも十分あります!
(その代わりうっかりサンスベリア沼にハマると十数cmでウン万円の品種に手を出す事になったり……!?)

 

【モンステラ】

【モンステラ・デリシオーサ≪根上がり≫A H165×W110 10号 23,000円】


南国系なイメージに良く使われる、穴だらけで切れ込みの入った葉が特徴的な人気者。
原産地は高温多湿のジャングルですが意外と環境への適応能力は高く、大株を徐々に慣らしていけば東京でも通年お外に置けます。
木漏れ日の中で育つ植物ですので耐陰性が強く、暗めの部屋でも平気です。

ただし!つる性の植物なので、そのまま育てていると真横にドンドン伸びてしまいます。
早いうちから板や支柱で誘導してやるか、植え替えの時に体を立てて植えましょう。

 

【ドラセナ】

左【ドラセナ・ドラド A H155×W55 10号 25,000円】

中央【ドラセナ・ワーネッキー・レモンライム A H180×W70 10号 23,000円】

右【コンシンネ・マジェンタ H195×W110 10号 25,000円】

 

スッキリとした見た目とバリエーションの多さが魅力のドラセナ類。
葉の広いワーネッキー系や、シャープな葉がカッコいいコンシンネ系など、一年を通して様々な種類が出回っています。

何より基本的に真上にしか伸びない性質の木なので、横に枝葉が伸びで居住スペースを圧迫する心配がないのが最大の利点。
全体的に環境適応能力も高く、ちょっとしたスペースにもすっぽりと収まる便利な品種です。

ソファの横やテレビボードの隣、お部屋の角など、広がると困るところに最適です。
そういった場所は風通しがイマイチな事も多いので、霧吹きついでに揺すったりして風を通せば長持ちします。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

初めての観葉植物。あれがいいとかこれがいいとか色んな情報が世の中には溢れていますが、まずはご自分が
どこに植物が置きたいのか/置きたい場所はどんな環境か
どんなお部屋にしたいのか
育てるうえでどんな悩みを持っているのか
この辺りをあらかじめ明確にしてから探し始めれば、きっと素敵な出会いが待っています。

 

あとは自分達ががどれだけ植物達に歩み寄っていけるか。

 

それさえ分かれば本当に育てにくい植物なんて、実は意外と少ない事に気づいていただけるはずです。

観葉植物選びで悩んでしまう事があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
専門のスタッフがしっかりバッチリお客様のご要望にお応えします!

 

私にとってのエバーフレッシュがそうだったように、皆様と観葉植物との出会いが幸福なものでありますように。

 

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Ys

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